「千色工房」始動

調布市の下布田遺跡の敷地にある植物を利用して

季節ごとに草木染めを楽しむ会「千色工房」が始まりました。


土偶・土版・独鈷石・石剣・石刀・石冠などの呪術的遺物とともに、石棒祭祀を物語る特殊遺構や紅バラの大輪を思わせる赤く塗られた滑車型土製耳飾(国指定重要文化財)が出土し、縄文時代晩期の遺跡として知られています。(調布市HPより)

国の史跡として指定されている広い敷地の中には

数多くの染料となる樹木があります。

そこにあるものを利用する草木染めを通して、市民の皆さんにも広く知ってもらいたい。

そんな思いから、この会がスタートしました。

最初に目をつけたのがエンジュ。


槐の木は、延寿(長生き)・縁授(縁を授かる)などの漢字をつかって表すこともあり、魔よけの木、幸せの木として古くから親しまれています。

採りたての、枝葉を煮出して布を浸すと

なんとも鮮やかなレモンイエローに。

夏の青空に映える黄色が眩しい。

緑色の葉から鮮やかな黄色を取り出せるなんて、まるで魔法のようでした。

草木の声を染める

肉眼でしか味わえない、その日そのときだけの色。植物が秘めている色彩への好奇心を駆り立てられた経験と、草木が育った時間、環境、物語が重なりあってわき出る色に出会う喜びを綴っていきます。

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